老人ホーム入居の前に

皆さんの家の近くにも、有料老人ホームが必ず存在すると言っていいのではないでしょうか。こうした所謂有料老人ホームではなくても、有料老人ホームに類似の老人福祉施設は数多くあるはずです。現在言うまでもなく日本は高齢社会の真っ只中にあります。高齢社会はとっくに通り越して、日本は既に超高齢社会に入ったとみることもできます。こうした超高齢社会を支え、高齢者の介護やケアにおいてその第一線に立っているのが有料老人ホームを含めた、数ある老人福祉施設ではないでしょうか。
有料老人ホームがかくも身近な存在である以上、私達の家族或いは私達自身も遅かれ早かれ有料老人ホームに入居することになるでしょう。ですがこのように「ホーム入居」を考えるとき、考えておかなければならないことはたくさんあります。周囲に有料老人ホームがたくさんあるといっても、まさかそのうちのどこの有料老人ホームでもいい、といったことにはならないはずです。現在は有料老人ホームは差別化を図り、様々な施設やサービスを備えています。そういった各有料老人ホーム毎の設備やサービス内容を把握し、比較した上で最も入居者自身に相応しい有料老人ホームも、勿論大切です。ですがそれより以前に有料老人ホームに入居する本人の状況についてよく理解しておく必要があります。ここで考えておきたい項目を幾つか挙げておきます。
①有料老人ホームに入居する高齢者本人が、現在どのような心身状態にあるか
②有料老人ホームに入居するとしたら、どの状態、段階で入居しようと考えているか
③どういった種類の有料老人ホーム、或いは老人福祉施設に入居したいと考えているのか
④有料老人ホームにかかる予算についてをどう考えているか
他にも幾つか考えておきたい条件項目がありますが、上に挙げた四つが最重要の基本項目だと言えます。

介護と老人ホーム
地域リハビリテーションとは
目指そう介護福祉士
ケアにお役立ちの介護用品

有料老人ホームは現在日本でも非常に速い勢いで増え続けています。こうした有料老人ホームはここ数年でその軒数が倍増したとも言われています。有料老人ホームはその殆どが民間ホームに属しています。そうした民間の有料老人ホームの入居条件に関して言えば、概ね公的ホームのそれよりハードルが低くなっています。従って公的ホームに比べれば入居しやすい、ということは言えます。ですが民間の有料老人ホームにも様々なタイプ、種類がありますし、それによって入居条件に関しても様々な条件が設定されています。従って「入居希望を出せば入居できる」という状況ではありません。従って皆さん自身や家族の望む有料老人ホームのタイプはどのようなものなのかをよく整理し、どういった条件ならその有料老人ホーム入居できるか等をよく調べておく必要があります。最近では高齢者問題や有料老人ホームの諸事情に明るい専門家が相談室を設けたりしています。またそうしたところでは随時、基本的な高齢者問題や老人ホームに関する知識を学ぶためのセミナーや勉強会も開催しています。従ってもし関心があれば、そうした機会を利用して専門家に相談したり、有料老人ホームに関して見識を広めるとよいでしょう。
以前は有料老人ホームというとその費用も決して安くなく、従って一部のお金持ちが入るところという印象があったのが事実です。それに比べて現在は有料老人ホームに中にも非常に廉価なホームも増えてきました。また多くの有料老人ホームが所謂民間ホームですから、色々なサービスや施設を開発し、他の有料老人ホームとの差別化を図っているところもあります。一方でこうした老人ホームには、一昔前には「姥捨て山」のようなイメージもありました。一旦そこに入ってしまうと高齢者はもう出てこられない、家族も殆ど構わないといった悲しく暗いイメージがあったことも事実です。ですが現在はそうしたイメージも薄れ、今や「元気なシニアがその余生を満喫する棲家」へと明るく変貌を遂げました。

こうしたイメージが定着し、多くの高齢者が老人ホームの中で、健康で快適な生活を楽しめることを望んでいます。そうしてこうした社会、環境を作り出すことが私達の使命だとも言えます。